エフェクター回路の蘊蓄(うんちく)

エレキギターは弾けないが、その音は好き

BOSS / CE-2 (Chorus) その4

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BOSS / CE-2 Schematic

BBDにはそこにクロックを提供するICがあり、普通はBBD(IC3)+クロックジェネレータ(IC4)の組み合わせで使用する。クロックジェネレータが一定クロックを発生させると、BBDで一定の遅延時間が得られる。だから、クロックを低周波発信器(LFO)で可変すれば、遅延時間を周期的に可変できる。

上図の青いところがそのLFOであり、解析すると三角波ジェネレータになっている。VR1を回すことで周期は3sから277msまで変化する。

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LFO電圧

問題はその後ろの回路(回路図のピンクで囲った部分)なのだが、うまく解析出来なかった。クロックジェネレータ(IC4)の周波数を決めるのが抵抗値であり、その変化は対数変化なので、「電圧を対数的に抵抗値に変換する回路」と推測しているのだが、ダイオードD1のカソード端が電源電圧近くに貼りついてしまい、電流がその先で流れない。なんでだろう。

短いけど今日はここまで。