Guild / Foxey Lady (2-Knob) その2
Foxey Ladyの初段で矩形波に変換された信号は上図の青いラインを通る。一方で初段出力を入力として、次段で増幅されてフィルタを通り抜けた信号が、初段出力とブレンドされる。この際にコンデンサを通るのだが、これが絶妙な信号変化をこのFuzzに与えている。
さて、次段の回路を見ていくと、ほとんど初段と同じ回路であり、定数が微妙に違うことがわかる。
初段出力は出力抵抗22kの矩形波である。次段は初段と同じエミッタ接地回路なのだが、入力のコンデンサと出力のHPFを考慮して、以下の回路で解析してみる。
初段出力が「in」の位置だが、内部抵抗とコンデンサC1で微分され、下図のV(in)のようになる。これが次段の増幅されるとほとんど矩形波になるのだが、出力のHPF(C3とR5)でこれも微分され、ヒゲみたいな信号に変換される。
冒頭に示したように、この次段出力が初段出力と「Fuzz」ボリュームで合成されることになる。次回は初段と次段の両方を合わせて解析すると、Fuzz回路らしさが良くわかると思う。